分譲マンションの選び方ガイド
ペアガラス / 分譲マンション住宅設備
なぜペアガラスは最初に導入する必要があるのか?
ペアガラスというのは、一枚のガラス扉に2枚のガラスが張り合わせてあり、中に乾燥空気が封入されているものです。結論からいうと、もはやペアガラスの導入は当然ともいえるくらい必要なものです。冷暖房効率のアップ、結露の予防などメリットはたくさんあります。また、最大のポイントは、非ペアガラスのマンションを後日ペアガラスにすることはできないという点です。
失敗しない分譲マンションの選び方
ペアガラスのメリット
ペアガラスのメリットとして挙げられるのは「断熱性」「結露の予防」の二つが大きなメリットとされています。まず、基本となるのがペアガラスは熱の通りやすさ(熱の移動しやすさ)を示す熱貫流率が、普通のガラス(シングルガラス)と比較して低いという点です。ちなみに、熱貫流率の大きさについてはペアガラスの空気層の厚さや封入ガスによって違っています。一般に空気層が厚いほど熱貫流率は低くなり、乾燥空気→アルゴンガス→真空の順に熱貫流率が低くなります。
この熱還流率が引くほど断熱性がアップし、室内と室外の温度差が大きくなっても結露が起こりにくくなります。ちなみに、マンションでペアガラス採用という場合には、どんな種類のペアガラスなのかを確認して熱貫流率を見てみましょう。
ペアガラスは後付けできない!
ペアガラスをオススメすると、後から結露が気になったら付ければいいじゃない?という方もいらっしゃいます。しかし、実はマンションのサッシ部分は「共用部分」にあたります。共用部分はマンション住人みんなのものですから、いくら居住者であっても勝手に交換することができないのです。
交換したい場合は管理組合の承認をもらう必要があります。もしその際にNOといわれた場合にはペアガラスを付けることはできなくなります。
ペアガラスの設置は基本的にメリットだけでデメリットといえばサッシの料金がシングルのものよりも高いというだけです。その費用については断熱性が良いので将来的な冷暖房費の節約で十分取り戻せるはずです。ぜひペアガラス設置は必須としてマンション選びをしていきましょう。