分譲マンションの選び方ガイド

需要とマンションの価値

マンションの資産価値の王道ともいえるものが需要の大きさです。多くの人が欲しいと思っているような物件はそれなりの高い価値があります。ただし、住宅(マンション)に対する需要は実は景気に対してかなり敏感です。単なる人気物件についてはバブル時期など総需要が増大すると価格は維持されますが、需要が落ち込んだときの価値は下落するという特徴があります。

失敗しない分譲マンションの選び方

マンションの資産価値と需要

当然需要のあるマンションは中古物件としても人気があるので資産価値が高いです。しかし、需要による資産価値は需要が減る事で下がることもあるわけです。
また、最近では、住宅ローン減税などの影響によりマンションに対する需要は増加傾向にあります。

実は日本における世帯数と供給されている住宅の数で言えば、供給住宅数が世帯数を上回っています。つまり、どんなにがんばっても入居が100%を越えることは無いのです。例えば、人気のエリアであってもマンションの供給数が増えていけば需要が一定である以上は価格が落ちてしまいます。

また、日本では本格的な人口減少社会を迎えていきます。要するに今後はどんどん住宅に対する需要自体は逆に低下していくことになるのです。(もちろん、景気循環によってマンションなど不動産に対する需要増(主に金融面)はあるかと思いますが、数十年という長期スパンで考えた場合には需要の低下は間違いありません)

となると、マンションの資産価値を考える場合には、今後減少している総需要の中で需要の減少が遅かったり、特殊な条件により需要の伸びが期待できる以下のようなマンションが、価値の高いマンションといえるでしょう。

  1. 今後も人口増が考えられる地域のマンション・立地
    人口の増加は需要増を意味します。逆に過疎化の進行している地域では間違いなく需要の低下が起こります。人口の増減については各市区町村、都道府県で異なりますが、自治体のホームページなどでも調べることができるでしょう。一般には都心部、政令指定都市クラスに限定されるかと思います。
    また、魅力的な再開発地区なども同じです。
  2. 高齢者向けのマンション
    今後は人口増加と共に高齢化社会の進展も明らかとなっています。高齢者に厳しい物件(エレベーター無し、物件まで坂があるなど)については需要が減少し、逆にバリアフリー住宅など高齢者に優しい住宅は需要がある程度維持されると考えられます。