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マンションの高さによる比較(タワーVS低層)

マンションの形状は大きく「超高層(タワーマンション)」「高層マンション」「中低層マンション」に分類されます。マンションの形状はエリア(立地)によってある程度決まってはきますが、それによる特有のメリットやデメリットが存在しています。ここでは、マンションの形状(主に高さ)によるそれぞれの長所や短所を徹底比較していきます。

失敗しない分譲マンションの選び方

高層マンション(タワーマンション)と低層マンションの違い

まずは、超高層と呼ばれる20階建て以上のマンションと、4階以下の低層マンションについてその違いを述べながら、それぞれを比較していきたいと思います。

まず、高層マンション(タワーマンション)の良いところから

  1. 比較的好立地な場所に建っていることが多い
    タワーマンションのような超高層住宅は、土地が高い(高額)ので、高度利用をするためにタワー化しているのが一般的です。そのため、比較的立地の良い場所に建ちます。多くは商業地や駅前など利便性の高い土地なので、お買い物や交通などにも便利です。
  2. 眺望が良い(タワーマンション高層階の場合)
    タワーマンションの魅力はなんといってもその高さでしょう。高いところの眺望の良さこそタワーマンションの大きな魅力といえるでしょう。低層・中層の場合でも利用者専用のスカイラウンジなど設けられている場合もあります。この場合はその眺望を楽しむことができます。

一方のデメリットとして

  1. 高さを活かしている為土地持分(土地の割合)が低い
    土地面積に対する建物面積がどうしても大きくなるため、低層マンションの比較して区分所有権に対する土地の割合が極めて小さくなるという点はデメリットとして挙げられます。
  2. 災害時に不安がある
    タワーマンションの場合、通常の消防車などでの消火活動が困難です。高さもあるので、地震や火災などが大きな不安材料といえるでしょう。もちろん、そうしたリスクがある分、超高層マンションなどでは、防災に関する様々な手を打っています。火災や地震などに対する備えも、低層マンションや一般住宅と比較してはるかに考えられています。
    そのため、心理的な要素も絡んでくるのでしょうが・・・。

 

対して、低層マンションにも様々なメリット・デメリットがあります。

まずは、メリットから

  1. 閑静な住宅街にあることが多い
    超高層マンションとはことなり、こうした低層マンションはいわゆる高級住宅街と呼ばれるエリアに作られることが多いです。閑静なため、都会的な好立地さはないかもしれませんが、都会の喧騒から離れた落ち付いた住環境が得られます。
    いわゆる高級住宅地あたりに建てられることが多いのも特徴です。
  2. 土地持分が大きい
    土地に対する建物面積が小さいので、区分所有に対する土地の割合が多くなります。そのため、最終的な資産価値がタワーマンションと比較して高くなる可能性が高いです。

次にデメリット。

  1. 価格が高い
    面積あたりの単価はタワーマンションよりも高いです。これは、タワーマンションが土地を高度利用しているのに対して、低層マンションの場合はそうした利用ができないため、土地価格分を吸収できないためです。(ただし、超高層マンションの最上階のような場所は低層マンションよりも高額であることが一般的です。
  2. 管理・設備は高層マンションには及ばないことが多い
    低層マンションの場合入居者数(世帯数)も少ないのが一般的なので、建物の管理や設備の管理にタワーマンションほどお金を掛けられません。例えば、低層マンションではマンションコンシェルジュのような人を雇うようなサービスはまず難しいです。
    そのため、こうした設備や管理面では高層マンションの方が一般的には優れています。一方で土地はありますので、そうした土地を利用した植栽や休憩スペースなどは低層マンションでも確保しやすいです。