分譲マンションの選び方ガイド

住宅ローンの返済期間と金利による総負担の変化

住宅ローンは借りた金額に金利(利息)を付けて返済するわけですが、「金利が高くなるほど」「返済期間が長くなるほど」総利息負担は大きくなっていきます。ここでは、住宅ローンの返済期間や金利が変動する事で実際のローン返済総負担額がどのように変化するのかのシミュレーションを行います。

失敗しない分譲マンションの選び方

住宅ローンの総返済額について

住宅ローンの総返済額というものは、「返済期間の長さ」と「金利の高さ」の二つの変数により決定します。そして総返済額は、期間が長くなるほど、金利が高くなるほどに指数的に上昇していきます。

例えば金利が2%で返済期間が10年の場合、100万円を借りた場合の利息を含めた総返済額は1,104.101円です。利息は元本のおおよそ10.4%になります。しかしながら、仮に金利が4%であった場合の利息を含めた総返済額は1,214,885円となり、利息負担は元本の21.48%にまで上昇します。金利は倍ですが、総利息額は2.065倍になります。
当然金利が高くなるほど返済額も大きくなるのですが、ポイントは金利が2倍になっているだけなのに、利息の額は2倍以上になっている点です。

これはいわゆる複利効果というもので、ローンの利息に対しても利息が付く事で、返済負担額が大きくなるというものです。
住宅ローンの場合、同じ借金(ローン)の額であっても返済する期間によって総返済額は大きく変わってきます。

仮に金利3%で計算した場合、
10年:1,158,655円(15.86%)
20年:1,330,960円(33.30%)
30年:1,517,489円(51.74%)

以上のように、年数が増えるごとに支払わなければならない利息の額(総返済額)は上昇します。住宅ローンで一般的に組まれる30年程度のローンになると、金利3%なら元本の50%以上の金利を払う計算になってしまいます。

※元利金等返済方式、金利は固定金利の場合。